デンマークの冬は長いです。もう9月ころから段々と日が短くなってくるのが感じられ、一番短い時期は4時くらいにはもう暗く、朝8時頃になってようやく日が出てくる。昼間も冬場の晴天はほとんどなく、なんだかいつもどんよりと曇り空。
こんな、気が滅入りそうな冬を心地よくするものに、ろうそくがあります。こちらに引っ越してきて初めの頃、この暗い冬をどう乗り越えるかと真剣に悩んだ時期があったのですが、ろうそくがどれだけ助けになるか、実感しました。
ろうそくを灯すことで固くなっている気持ちがほんわりとほぐれるのを感じます。ゆらゆら揺れるオレンジの火がホッとするのではないでしょうか。暖炉や焚き火の火も同じ効果があるように思われます。
冬に限らず、照明が煌々と着いているような場所は少ないので、ろうそくをいくつか置いて間接的な照明にしているカフェやお店も多いです。雰囲気があります。
夕方や夜だけでなく、休日早起きして早朝のまだ外が白み始めた頃(といってもこちらでは8時頃)にろうそくをつけるのもおすすめです。柔らかい光でゆっくりした気持ちになります。
デンマークの様々なインテリアブランドからもキャンドルスタンドが販売されており、自宅のインテリアにろうそくをどう合わせるか悩むのも楽しみの一つです。