春の訪れから夏へと植物が生き生きとしてくる季節になりましたね。北欧といえば家具などが有名ですが、数々の有名な作家やデザイナーが素敵な花器を作っているのをご存知ですが?
今回はフラワースタイリストの守屋百合香さんに素敵な春のお花のスタイリングをしていただいた、個性豊かな北欧生まれの花瓶をご紹介させていただきます。
■Carl-Harry Stålhane(カール・ハリー・スタルハン)
カール・ハリー・スタルハンはスウェーデンの20世紀陶芸界を代表するデザイナーの一人。1960年代にロールストランド(王室御用達の窯として、欧州で2番目に古い歴史を持つ陶器メーカー)でアートリーダーを務めていたことでも有名です。
どこか日本的な雰囲気も持ち合わせる雰囲気を持つ2つの花瓶はシンプルながらも、複雑な表情を持つ釉薬のグラデーションが、草花の魅力を最大限に引き出してくれます。
■Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)
1916年、スウェーデン生まれの陶芸作家。グスタフスベリ社の専属デザイナーとして活躍しました。陶器のデザインはもちろん、テキスタイルや絵本なども手掛けた多才なデザイナーです。
今回の花瓶は上からも下からもいけることのできるユニークな形になっており、様々な種類の花たちをより魅力的に見せれる形になっています。
■101 Copenhagen
101 Copenhagenは2017年に創立され、照明などの家具を中心に展開しているブランドです。デザイナーの一人であるKuristianは日本でもデザインを学んでおり、ブランド全体でも日本の美学とデンマークのデザインが融合された作品を数多く出しており、モダンな中に日本的なわびさびを感じることができます。
ミニマルかつ個性的なデザインで人気の花瓶は単体でも存在感があります。
■Bertil Vallien (バーティル・ヴァーリン)
世界を代表するガラス彫刻家の一人で近代ガラス芸術の巨匠バーティル・ヴァーリン。歴史あるガラスブランドのコスタボダから発売された花瓶です。
一見シンプルなガラスの瓶かと思うのですが、双子のように2つの瓶が寄り添っていてそれぞれに自然な曲線を描いています。完璧ではない自然な姿が愛らしい作品です。
■Gunnar Nylund(グンナー・ニールンド)
グンナー・ニールンドは、1930年代からスウェーデンの陶芸家であり、ロールストランドの芸術監督として最もよく知られており、1925年から28年にかけてコペンハーゲンのビング&グロンダール磁器工場で最初にデンマークで定評のある陶芸家でした。
釉薬の細かい表情が美しい花瓶たちですが、どんな花をいれても馴染む不思議な魅力のある作品です。
いかがでしたか?それぞれのストーリーや個性を持つお気に入りの花瓶を手に入れて、ぜひおうち時間をより満たすお共にしてみてくださいね。