「この暗い部屋でいつも過ごしているの?」私の家に遊びに来た友人が決まって言った一言。
以前暮らしていた部屋にシーリングライトはついていましたが、
白色のその光は沈まない太陽のように煌々と照らし続けるため一回も使うことはありませんでした。
使用していた灯りはブロックランプといくつかのキャンドル。
狭い部屋だったのでこの程度の灯りでも生活できていましたが、
いわゆる日本の住宅の灯りからは程遠い明るさなので友人の意見はごもっともです。
それでもこのテーブルランプを使い続けた理由は、眺めていたくなる美しさを宿していたから。
フィンランド出身のデザイナー、ハッリ・コスキネンがデザインしたこのランプは、
ミニマムでありながら「豊か」という言葉がぴったりきます。
1日の終わりにぼんやりと眺めていると気持ちが安らぎ、自然とまぶたが重くなってきます。
この習慣が染み付いてしまったらもうシーリングライトには戻れません。
今では引越しをして、いくつか照明も増えましたがこの習慣は継続しています。
「自然のサイクルに逆らわずしっかり睡眠をとり、日光を浴びながら起床する」
本来当たり前に行っているであろう行為ですが、きちんと実践すると朝から充実した時間を過ごすことができます。