• レシピ提供:いわさあやか
  • 撮影:伊藤 亜莉
  • 編集:伊藤 亜莉

いわさあやか

フードクリエイター。
1985年、岡山県生まれ。
都内を中心に活動ののち、フランスへ。
年に数度開催されるパリファッションウィークでは現地でファッションブランドへのケータリング。東京ではプライベートレッスンや撮影のフードコーディネート、レシピ制作などを行なっている。
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/ayakaiwasa/

こんにちは!ここ最近、ご自宅で過ごす時間が増えた方も多いかと思います。こんなときだからこそ、料理にひと手間かけることを楽しんでみるのも悪くないのではないでしょうか。家ごはんの定番メニューに加えていただければ嬉しいです。

今回紹介するレシピについて

今回紹介するのはみんな大好きハヤシライス。市販のルウを使わなくても、とびきり美味しく作れます。素材の旨みをしみじみ感じるごちそうひと皿、ぜひつくってみてください。バターライスも、炊き方を覚えておくとカレーや洋風のおかずと合わせてなにかと楽しめますよ。

続いては鶏肉とセロリのサラダ。友達が遊びに来ると私自身よく作るこのサラダ。そしてほぼもれなく、みんなレシピを知りたがる大人気サラダです笑。シンプルですぐ出来て、常備菜にもおすすめです。

おまけレシピのヴァンショー、冬の飲みものですが、まだしばらく寒い日もありそうなのでご紹介します。自由にアレンジしてお好みの味を見つけてください。

作り方

豚肉ときのこのハヤシライス

[材料(3-4人分)]
豚バラ肉スライス:400g
(肩やももの切り落とし肉でもOK)

玉ねぎ:大一個
にんにく:大ひとかけ
椎茸・マッシュルーム・舞茸:各1パック
ホールトマト缶:1缶(400g)
赤ワイン:400cc
ローリエ:2枚
塩:小さじ1
セロリの葉:適量
無塩バター:20グラム
ナツメグ:小さじ1/2
はちみつ:大さじ1強
醤油:小さじ1
胡椒:適量
[下準備]
• きのこ類は石付きをおとし、椎茸は1/4、マッシュルームは大きければ1/2サイズにそれぞれカットする。舞茸は大まかに割いておく。

• にんにくは芯をとって包丁の背で潰す。

• 肉は3-4センチ幅に切り、塩適量(約小さじ1/2程度•分量外)を振っておく。
[作り方]

1、深めの鍋を熱しオリーブオイル(分量外)をなじませ、玉ねぎ、にんにくを入れて強火ざっと炒め合わせる。さらにきのこ類、塩、ローリエを加えてさっと炒めあわせ、蓋をして弱火に落とし、しばらく蒸し煮にする。

底が焦げ付かないように時々かき混ぜながら、玉ねぎが透き通り、きのこからひとしきり水分が抜けるまで加熱する。

2、加熱している間に、深めのフライパンにオリーブオイル(分量外)を熱し豚肉を広げながら加えて表面を強めの中火で焼き付ける。両目に程よい焼き色がついたら、赤ワインを一度に加えてひと煮たちさせる。

3、1に程よく火がはいったところで、2を加え、さらにホールトマト缶(手で潰したもの)も加え、ひと混ぜしてから火を強め、一度煮たたせる。
セロリの葉を加えて蓋をし、弱めの中火で約20分程、全体的に煮詰まってとろりとした質感になるまで煮る。

4、ナツメグ、はちみつ、醤油、胡椒を加え、塩加減を調整する。
最後にバターを加えて溶かし、火を止める。

[作るときのポイント]

• お好みで仕上げに生クリームをひと匙たらすとまろやかに。
オムレツをのせてオムハヤシにしてももちろん最高です!

• ホールトマトの代わりに、フレッシュトマトで作ってもOK

• 甘さは、はちみつの量でお好みの具合に加減してください

鶏肉とセロリのサラダ

[材料(3-4人分)]
セロリ:2本
鶏ささみ:4本
にんにく:ひとかけ

レモン汁:大1/2個分
オリーブオイル:適量
はちみつ:適量
塩:適量
胡椒:適量
[下準備]
• セロリは葉と茎に分け、茎の部分は斜め薄切りにする。

• 鍋にセロリの葉と皮をむき、芯を取り除いて潰したにんにくを入れた湯をたっぷり沸かす。
[作り方]

1、鍋に湯が煮たったら、火を止めてささみを入れ、蓋をして約10分おく。
余熱でささみに火がはいったら取り出し、食べやすい大きさに割いてボウルに入れる。
(ここで塩を適量をふってください。ささみにまぶす塩はだいたい小さじ1/2、大きさにもよりますが、この時点で少ししょっぱいかな?と思うくらいにしておくと、次の手順でセロリと合わせたときに味が決まりやすいです。)

2、刻んでおいたセロリを加え、ざっと和えて塩加減を整える。

3、レモン汁を加え、はちみつをひとまわし加えて味をみながら整える。オリーブオイルを回しかけ、胡椒を引いて完成。

[作るときのポイント]

• レモンは季節によっては、柚子やライムで作っても◎

• 仕上げに加えるはちみつは、甘味をつけるというよりもレモン汁の酸味、えぐみをまろやかに、角を取る、くらいのつもりで加えてください。

• ささみと一緒に入れておいたにんにくは、お好みで潰しながら和えてもOK。お好みで粒マスタードを少し加えても美味しいです。

林檎とシトラスのヴァンショー

[材料(約2杯分)]
赤ワイン:350-400cc
はちみつ:大さじ1〜
好みの柑橘の皮:適量
(柚子、レモン、オレンジなど)
林檎:1/4個

シナモンスティック:一本
ローリエ:一枚
クローブ:5粒
スターアニス:2粒
[作り方]

全ての材料を鍋に入れ、あたためる。

[作るときのポイント]

アルコールの飛ばし具合はお好みで。あまりきっちり計量しなくても、ラフに作って自分好みの味加減をみつけてくださいね。スパイスやフルーツの組み合わせ次第で、自分だけのスペシャルヴァンショーができるかも…

日々のときめくものを散りばめることで豊かな時間を

季節は冬から春へ、暖かな日差しもずいぶん増えるこの時期は、パリのマルシェに並ぶ旬の食材やお花も日に日に移り変わり、春がくる嬉しさを五感であちこちから感じます。

フランスを訪れるたびに思うことのひとつなのですが家での時間を大切に、そしてそれぞれのセンスで自由に楽しんでいる人がとても多いです。

工夫やアイデア満載に、そしてハッピーに。
「好き」があちこちに散りばめられた部屋で過ごす時間は、ただそれだけでとても豊かで幸せだなぁといつも感じます。

わたしの場合は数ヶ月おきに行ったり来たりなので、その都度アパートをかりるのですが、いつもいちばんの楽しみは、部屋での時間。料理をしたりケーキを焼いたり、友人とワインを飲んだり(外出制限中の今は会えなくてもオンラインで!)季節のお花を飾ったり、好きな香りを楽しんだり、、などなど。蚤の市で好みの花瓶やお皿なんかに出会ったときは早速その日から使います。

そうやって少しずつ散りばめるときめくものを感じるたび、心がほころぶ。
もちろんそれは東京の自宅にいても同じように。

この時期、おうち時間が増えたという方も多いかと思いますが、こんなときこそ自分を労る、癒すたのしみをちょこっとプラスしてみてはいかがでしょうか。

おいしいものでも作って、家でゆっくり過ごす。
そんな時間の参考にでも、このページをご覧いただけたらと思います。