• 撮影:Kana Tarumi
  • 編集:伊藤 亜莉

荒 和尚 / 荒 クリスティーネ

Gyrotonic®トレーナーであるクリスティーネさんと、
オリジナルの施術方法であるVascular Facilitation Process® (VFP®)を確立し、
ボディーワーカーとして活動される和尚さん。

様々な働き方が増えている昨今。自宅を職場とし、「暮らし」と「仕事」が共に充実している人を紹介していくシリーズ。

今回は Gyrotonic®トレーナーであるクリスティーネさんと、オリジナルの施術方法であるVascular Facilitation Process® (VFP®)を確立し、ボディーワーカーとして活動される和尚さんのご自宅にお邪魔しました。

お二人はからだの不調に対して、痛む部分を直接治したり、極端な負荷を掛けてトレーニングをするわけではありません。原因となる部分を見つけ出し、からだ全体に本来の動きを取り戻させることで不調部分のコンディションを整えていきます。からだの動きを使うことで不調や悩みを解決していくお仕事をされています。

1日のスケジュールを教えてください。

⽔曜⽇〜⽇曜⽇(営業⽇)

  • 7時前後:起床・朝⾷
  • 9時:ボディーワークセッション&仕事
  • 13時:ランチ
  • 15時:ボディーワークセッション&仕事
  • 19時:夕食
  • 20時:リラックスしつつ、ボーッと⽣活・仕事に活かせることを探求する
  • 24時前後:就寝

⽉&⽕曜⽇(休⽇)

  • 9時前後:起床・朝⾷
  • 10時:お掃除・整理整頓
  • 12時:ショッピング・興味あるテーマについての体験(⾃由時間)・仕事についてのブレインスト ーミング
  • 19時:夕食
  • 20時:リラックスしつつ、ボーッと⽣活・仕事に活かせることを探求する
  • 24時前後:就寝

自宅でオンとオフをどのように切り替えていますか?

⾃宅がスタジオから近いと⾔う設定で家に帰ることがオフモードに切り替え、スタジオに ⾏くことでオンモードにスイッチを⼊れ直しています。

⾃宅ではワークテーブルを使っているときは仕事モードで、ソファーでは完全にオフモードです。

自宅で仕事をすることの良さは何ですか?

⾃宅では完全なプライベート空間であり、誰にも気を使わずに済むので、無駄なエネルギーを使わずに仕事に専念出来ます。 脳が疲労していると感じた際には積極的に仮眠を20〜30分ぐらい取ります。

自宅で仕事をすることの悪いところや困ることは何ですか?

もちろん⾃宅には⾷べ物やリラックスする場もあるので、仕事が捗らない時には誘惑が多いです。。

仕事で使っているお気に入りの家具やグッズなどは何ですか?

待合スペースにあるグリニッチさんオリジナルの⼀⼈掛けソファです。

あとはスタジオに飾ってある写真、絵画、⾻の模型達(笑)です。


自宅のお気に入りの場所はどこですか?

グリニッチさんの3⼈掛けソファが置いてあるリビングです。妻の⽗親が⼤⼯で⽊⽬など の温かみがあるものを⾃然に選んで置いていますね。

あなたにとって⽇々の暮らしと仕事の関係性は?

ボディーワークと⾔う仕事をしていて、セッションではクライアントさんの⽣き⽅、思想、 ⾝体全体の機能性(内臓を含む)、そして動き⽅の相関性を⾒ていますが、アドバイスをす る際に信頼して頂けるか否かは私たち⾃⾝の⽣き様が反映します。

ですからそれらに関係 する全てに興味を持っていますので、⽇々の暮らしが少しでも好転するヒントを常⽇頃か ら模索しています。

またクライアントさんとのセッションを通して⽇々の暮らし(⽣き⽅や 思想によるリアルな⽣活)の結果と⾝体機能の関係性を考えていますので、⾃分たちの暮らしを豊かにすることが「仕事」の成果を⽣むことに直結しているのかな?と考えています。

仕事におけるインプットはどのようにしていますか?

インターネット、テレビ、雑誌、書籍等で仕事に関連することは常に意識して⾒聞していますが、得られた情報と現実の相違を出来る限り体験を通して把握するように努めています。

例えば、ある著名な⽅について知った際は会って話しを聞きに⾏ったり、会う機会があれば 直接お話をし、五感を通して感じられるものを最終的には頼りにして、リアルな世界と情報 社会での誤差を無くすようにしています。

また海外情報についても個々⼈の主観やコミュ ニケーション能⼒によってそもそもの体験が変わってきますので、年に2回ぐらいは実際 に⾜を運んで現地の⽅達との対話を⼼掛けています。インプットの質⇄仕事でのアウトプ ットの質だと思いますので。

プロフィール

荒 クリスティーネ
ノルウェー北部の田舎で育ち、9歳からサッカーをはじめる。高校卒業後はサッカーでのオリンピック出場を目指し、アメリカの大学へ進学。大学一年時には、サッカーの州大会では優勝を果たす。大学在学中にのちの夫・和尚さんと出逢い、身体に対する概念が変わる。
2007年(当時22歳)から共に日本に移住。現在はジャイロトニック(ヨガをベースに”流れるような3次元の動き”を取り入れ、ユニークで独特な木製のマシンを活用して行うエクササイズ)のインストラクターとして活躍している。
ノルウェー語・英語・日本語が話せるトリリンガル。茶道や華道など日本の伝統文化への関心も高い一方、移住後は、英語の話せない日本人の多さに驚いたり、離れてみてわかるノルウェーの国民性や暮らしに対する価値観の違いなど、まだまだ発見することがあるそう。
荒 和尚
高校を卒業後アメリカの大学へ進学し、18歳〜28歳までの10年間をアメリカで過ごす。幼少期より柔道に邁進し、全米大学柔道選手権73kg級で準優勝を果たすなど、柔道3段、ブラジリアン柔術紫帯の実力を有する。
大学卒業後はパーソナルトレーナーとして人気を博し、2005年には日本人で初となるMAT(患部を施術するのではなく、全体の機能を整えることで本来の動きを取り戻させる資格)を取得。現在はオリジナルの施術方法であるVascular Facilitation Process® (VFP®)を確立し、自身のスタジオを拠点に国内外で活動を行う。クライアントは、世界的に活躍するダンサーをはじめ、ヨガ・ピラティス・ジャイロトニックなどのインストラクター、企業経営者、武道家など。
国際経験豊富であり、国籍関係なく人を惹きつける魅力を持つ。先人の知恵を活かし、敬意を払うこと、メンテナンスをすれば良い状態で永く使っていけるという点は家具と身体の共通点と考え、ビルの多い東京で、自宅をセントラルパークのようなリラックス空間にするのが目標。